しかし鰻は苦手だったのだ
谷中コーヒーを後にして、次はワタシがトニーさんを案内した。
谷中から根津までのんびり撮り歩いて
お昼前に「丸井」で鰻重を食するというのが腹案であった。
古い日本家屋にかなりハマった彼は
「この建物は戦前か?戦後か?」という質問を
何度もワタシに投げかけつつ丹念に撮影していった。
丸井に到着したのは、お昼を少し回ったころだった。
彼がテキサスからやってきたことを告げると
女将さんは「えらいわねー」を連発した。
終戦直後はサンマを焼いていたお店だったが
お嫁に来た頃には鰻屋さんになっていたこと。
現在の建物が昭和40年代のものであること。
来月で74歳になること。
この日、女将さんはいろんな話をしてくれた。
予期できなかったのは、
トニーさんは鰻が苦手だったということである。
by leica_m4m
| 2010-06-08 20:34
| Leica M
|
Comments(0)