空気のごとく
微塵の隙もない構図、
ビシッと黒の締まった精悍な作風の土門拳。
それに対して「何かぬるいよな~」というのが
木村伊兵衛の最初の印象だった。
その魅力に気がついたのは30歳にもなる頃だったか。
本郷森川町の交番前で何人もの人物が交錯する
鮮やかなスナップショットを見てからだ。
ごく限られた空間に多くの人がいながら
誰一人 カメラを向けた氏の存在に気づいていない。
カメラを持ち上げ 構図を決め シャッターを切る
この一連の動作が周囲に何のストレスを与えることなく
呼吸するようにさらりと行われたことが伺える。
(なかなかできることではない)
まるで「空気」のように撮る。
今風に言えば「エアカメラ」…。いや、違うか(汗)
兎も角も、その1枚から「木村伊兵衛を見る」ことに
開眼した私なのであった。(でめたしでめたし)
by leica_m4m
| 2008-02-25 21:32
| Leica M
|
Comments(6)
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sa55t at 2008-02-25 21:37
いやいや本当、風のように撮りたいですねスナップは。
なかなか出来ないことです。
なかなか出来ないことです。
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kawamutsukun at 2008-02-25 22:35
「呼吸するようにさらりと」撮られたスナップをしても、構図が完璧でトリミングのしようが無いと編集者に言わしめたそうです。
私もスナッパーとして見習いたいところですが、隙だらけでトリミングしたいようなカットばかりを量産しているような気がしてます。。。
私もスナッパーとして見習いたいところですが、隙だらけでトリミングしたいようなカットばかりを量産しているような気がしてます。。。
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leica_m4m at 2008-02-25 23:23
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leica_m4m at 2008-02-25 23:33
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bosotaisho at 2008-02-26 23:44
エアカメラには、ウケました(^◇^)
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leica_m4m at 2008-02-27 12:35
大将さま
突っ込んでいただき、ありがとうございます!!(^^;;;
突っ込んでいただき、ありがとうございます!!(^^;;;