正方形×正方形

少年時代

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「子供のころのお前に似てない?」
写真展で、何人もの方にそう言われて
「おれもそんな気がしてたんだよー」とか
笑っていたいたけれども、まんざらでもなかった。

その少年は、
さっさと買い物を済ませて自転車にまたがり
髪の毛をくるくるいじりながら
ともだちが出てくるのを静かに待っていた。

ひよろっとした腕、やせっぽちな肩は
ちょっと他人事とは思えない。(余計なお世話か)


彼の買い物は、夏の定番 アイス。
# by leica_m4m | 2007-11-20 19:27 | あかり | Comments(0)

銭湯の記憶

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かつて住んでいた家の前には銭湯があった。
小学生の入浴料金が15円だった時代の話だ。

開店と同時に駆け込んで
さんざん泳いで遊んだ楽しい思い出もあるが、
悲しい記憶もある。

初めてグローブを買ってもらったときのこと、
嬉しくて舞い上がっていたら、すぐに悲劇は訪れた。

父親が油性マジックで一番目立つ場所に
名前と住所を丁寧に書き入れた。
(当時は持ち物に住所を書くことは珍しくなかった)

それで終われば何でもなかったのだが、
住所のうしろに、何と「風呂屋前」と書き加えたのだ。
その瞬間、私にとって銭湯の記憶は永遠になった。

「親父、あれはないだろう」



西日に照らされて
女王様御用達(?)、帝国湯の煙突。
# by leica_m4m | 2007-11-18 17:46 | あかり | Comments(2)

この1枚から

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下町に同潤会のアパートが残っている
という話だけは聞いていたが、
実際に訪ねたのはずいぶん経ってからだった。

代官山や青山のアパートメントと比べると
ずっと小規模だったこともあって(それゆえ期待も小さく)
なかなか足が向かなかったのだ。

今こうして考えると、
写真展の主題をこの地域に求めたのだから
格別の出会いだったことがわかる。


同潤会アパートに向かう道すがら
木造の古い住宅の隙間から見えた、赤いトレーナー。

この1枚があったから、全7枚が構成できた。
# by leica_m4m | 2007-11-14 21:43 | あかり | Comments(2)

それぞれ ノ あかり 終了しました

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のべ400に達するご来場をいただき
それぞれ ノ あかり」写真展は無事に終了いたしました。
私たちの写真をご覧いただきました皆さまに心より御礼申し上げます。

ありがとうございました!!

また、初対面から1年、決めてから半年というスピードで
この写真展を実現し、成功に導くことができたのは
素晴らしいメンバーに恵まれたからに他なりません。

このステキなチームに感謝!!
takayuki go hosaka TEIKO ヨシユキ i-leica


次はどんな人に会えるだろう。
いくつの あかり に会えるだろう。

本当にありがとう。またね!!
# by leica_m4m | 2007-11-13 12:29 | あかり | Comments(6)

記憶と動機

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「最近の子供は家から出ないんだよ。
こういうゲームが流行ってるからね」
と、駄菓子屋のご主人は携帯型のゲーム機を
操作する手つきをしながらボヤいていたが、
どうしてどうして
日が傾くころになると子供たちはつぎつぎやって来る。

安っぽいノスタルジーと言われればそれまでだが
30余年前の記憶と変わらないその景色は、
私にとって撮るための十分過ぎる動機になっている。


それぞれ ノ あかり」写真展 
毎日たくさんの方にお越しいただき、感激です!
明日は14時からパーティがあります。
写真やカメラのことなどお話できると嬉しいです。(^^

あかりへのご案内
# by leica_m4m | 2007-11-09 13:06 | Leica M | Comments(8)

はじまりました

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アスファルトに西日が照りつけるころ
電柱の影はながく伸びて、
さっき駄菓子屋へ駆け込んだ子供たちは
お目当ての品を手にすると勢いよく飛び出していく。

空を見上げれば、黒い煙をたなびかせる銭湯の煙突が
今日も近所の常連さんたちを迎えている。

そんな下町の情景を撮りました。


それぞれ ノ あかり」写真展 
昨日お越しいただきました皆さまに、厚く御礼申し上げます。

あかりへのご案内
# by leica_m4m | 2007-11-07 12:40 | Leica M | Comments(8)

はじまりのはじまり

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忙しブリブリの自分にとって、
新しいことを始めるというのは容易ではないと思っていた。
だかfotologueを始めてすでに1年半、ブログは半年も続いている。

ここまで精力的に撮ったり、観たり、考えたり
するようになるとは想像できなかった。
過去10年の中で、PFMの再来日に匹敵するくらい画期的な出来事だ。

それも決して学生写真部の延長ではなく、
40を過ぎた今の自分の価値観の上に写真を成立させていることは
当たり前といえばそれ以外の何物でもないのだが、ちょっと誇らしくも思う。

急速に進化するデジタルテクノロジーに羨望のマナザシをおくりながら
時代遅れのカメラをぶらさげ、運動不足の視覚系に刺激を与えつつ
いちばん好きな場所を撮り歩いてきた。

およそ半年、語り、撮り、飲み、食い(笑)
いま、共に現実を手に入れようとしている仲間に、改めて感謝!


それぞれ ノ あかり」 さあ はじまりはじまり。(明日から!)

はじまりのはじまり
# by leica_m4m | 2007-11-05 12:57 | Leica M | Comments(2)

RED

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King Crimsonの「Red」というアルバムは衝撃だった。
ELPとELOの区別もつかなかった高校1年の頃の話だ。

この手の楽曲のマニアだった同級生に誘われて
彼の部屋に行くと、そこには手造りしたのだという
やたらと大きなスピーカーがあった。

真っ暗闇で聴くのがいいんだよ
と彼は訝しがる私を説得しつつカーテンを閉め
ターンテーブルにLPをかけた。

40分をゆうに超えるアルバムだったが、
その圧倒的なハイテンションと
息もつかせぬ攻撃的な演奏に時間の経つのも忘れ
胸がすくようなエンディングに打ちのめされてしまった。

このアルバムのタイトルがなぜ「Red」なのだろう と、
あらためて真っ黒なジャケットを手に取った。
確かに真っ赤な文字で「Red」とは書いてある。

ジャケットのウラを見て、その意味が初めてわかった。
アナログメーターの針が「レッドゾーンに飛び込んでいたのだ。



赤い物体、その正体は「消火栓」。

PROVIA100F/Leica M4

Red
# by leica_m4m | 2007-11-01 23:52 | Leica M | Comments(6)

さび

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錆びたトタン板には何の違和感もないのに、
これが錆びるとひどく寂しい感じがするのは何故だろう。

クルマが道路から逸脱するのを防ぐこの柵は、白い。
白=安全のシンボル という先入観からか。

さて、化粧品のCMで「錆びない人」
というキャッチコピーがあって
いいコピーだなと思った。
でも私自身については
「いい按配に錆びちゃったね」
なんて言われるような
そんな年齢のとり方をしたい。


寂しい錆び色、かつて白かったガードレール。


PROVIA100F/Leica M4

寂しくない錆び色
# by leica_m4m | 2007-10-30 18:26 | Leica M | Comments(0)

カブ

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通常左手で操作するクラッチがない。
ウィンカーのスイッチは右ハンドル側にあり、
サンダル履きでも変速操作が行えるよう
かかと用の踏み返しまで備えられている・・・

街中でいつも見かけるこのバイクは、
「そば屋の出前持ちが片手で運転できる」仕様らしい。

このバイクのおかげで、
それまで辛かった仕事はとても快適になったのだろう。
出前持ちは思わずあの名曲を口ずさんでしまった。

タッタラララタタッター♪

アートブレーキーの〈モーニン〉「そば屋の出前持ちの逸話」は
こうして生まれたという説がある。(嘘)


世界でもっとも売れているこのバイクの名は、スーパーカブ。

大型
# by leica_m4m | 2007-10-27 23:08 | Leica M | Comments(1)