線路は続くつづく
夏になると線路が「伸びる」のをご存じだろうか。
温度変化に伴う金属の伸縮というヤツである。
ひと昔前まで、電車の音をコトバで表現すると
「ガタンゴトーン ガタンゴトーン」 だったはずだ。
本来、季節ごとの伸縮を加味してレールとレールの間に隙間がある。
だから車輪が隙間を通るたびにガタンゴトーン。
都内を走るJRの路線などはこの隙間が少なくなったおかげで
ガタンゴトーンを体感することはあまりなくなった。
では最近のレールは伸縮しないのかと言うと、そんなことはない。
短いレールは次々と溶接されて凸凹がなくなるまで磨かれる。
で、つながれた長ーいレールの端っこは連結地点が近づくと
だんだんと先が細くなっていって、レール同士がすれ違うように密着して
途切れることなく続くのだ。
都電荒川線などは、依然としてガタンゴトーンである。
進化しない方がいいものも、中にはある。
by leica_m4m
| 2009-06-25 21:13
| GRD
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