ローライは人を結びつけるのだ
「ローライコードじゃないですか」
公園に足を踏み入れると、5~6メートル先から白髪の男性が大きな声で話しかけてきた。
「あーいや、これはローライフレックスだね」
昭和4年から近くにお住まいというカメラ好きの紳士は
バレックス、イコンタ、セミイコンタなど6~7台のカメラを紹介しながら
「いつでも持って逃げられるように、ぜんぶリュックに入れてあるんだ」と言って笑った。
紳士は大正14年生まれで、
会社経営に携わっていたが引退して隠居しているのだという。
ハキハキとよく通る声とその話しっぷりから
チャキチャキの江戸っ子かと思ったが、
「越後」から6歳のときに家族とともに引っ越してきたのだと話してくれた。
「まだここにいますか?少し待っててくれますか」
と言って、紳士は足早に公園を出て行った。
数分後「せっかく会った縁だから、これを差し上げましょう」
と言ってわざわざご自宅から持ってきてくれたのは小さなストロボだった。
「カコだよ、いやサンパックか!」
一緒に持ってきてくれた往年のオリンンパスPENを懐かしそうに手に取りながら
「高千穂光学のカメラね、これは差し上げられないけどね」と笑った。
「また、縁があったら会いましょう」
と紳士は大きな声で言って帰っていった。
またもローライマジック。
このカメラには人を結びつける不思議な力がある。
ローライにも、M4にも使えそうなサンパックのストロボ。ピカピカだ。^^
by leica_m4m
| 2010-05-03 12:08
| GRD
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Comments(2)
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readymade_ayu at 2010-05-04 22:44
そしてleica_m4mさんですから話かけられ、
素敵なストロボもいただけたのではないでしょうか。
素敵なストロボもいただけたのではないでしょうか。
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leica_m4m at 2010-05-05 14:05
ayuさん こんにちは。^^
紳士は久しぶりにローライを見つけて嬉しかったようです。
撮り歩いているときに声をかけてもらえるのは、ワタシも嬉しいです。
こういう出会いを大切にしたいと思います。^^
紳士は久しぶりにローライを見つけて嬉しかったようです。
撮り歩いているときに声をかけてもらえるのは、ワタシも嬉しいです。
こういう出会いを大切にしたいと思います。^^