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「自意識の解体と再生」 なぜ、中平卓馬か。

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清澄と銀座、2つのギャラリーで同じテーマ同じ写真家の展示を観た。

清澄では倉庫を改装した広いスペースにマウントされた全紙大のカラー作品が20数点。
銀座の一等地ではB4サイズのプリントが壁三面に150点。

写真は重複しているので、清澄の展示は銀座のサマリーともエッセンスとも言えるだろう。

「自意識の解体と再生」というテーマを背負って70年代を駆け抜けた写真家。
ラディカルな作風とキレ味抜群の写真評論の虜になった人も多い。

その時代を「オトナ」として知らないワタシたち世代にとって
中平卓馬は写真集と著作の中に生きる伝説の人であったが、
彼の「いま」にはその無垢な子供のような視線に誰もが驚かされるに違いない。

ワタシたちは、余計なモノを見すぎているのかもしれない。
by leica_m4m | 2011-01-13 21:03 | GRD | Comments(0)